Personal tools
You are here: Home メンバー genya 2009年 2009年 アートワークショップ(9月)
Document Actions

2009年 アートワークショップ(9月)

by Genya Nakamura last modified 2010-01-27 10:17

アーティストによる第4改訂案

2009年10月9日(火)

第3部 「開発以前の多摩の自然」(~1965)

  

  • 第3部は、開発以前からこの長池公園一帯を彩っていた「水(湧水池)」と「湿性植物」がキーワードになります。
  • 第3部の場所は、長池(湧水池)に隣接している地理的要因を生かし、絶滅してしまった湿生植物などが長池から築池に向かって徐々に浮き出てくるように、また甦るように描かれていきます。
  • その主なモチーフは、湿生植物のスイレン、ヒルムシロ、カンガレイ、アキノウナギツカミ、ミズオトギリ、サワギキョウ、ジュンサイ、オモダカ、ウキヤガラ、ミズユキノシタ、また湿性自然林のハンノキです。
  • その描かれるモチーフたちは密となって、水の流れのようにうねる曲線となって描かれます。
  • 最初の20メートルは、湿性植物が徐々に道の下から浮上してくるように、次の20メートルでその形が次第に明らかとなり、40メートルを過ぎたところから、その植物たちがいきいきと繁茂しだします。そしていつしかその植物たちはさらに密集し、多摩丘陵(肥沃な大地)へと変化していきます。

  • そしてその肥沃な大地は開発の音とともに第2部「開発」へとつながっていきます。

 

以上、これまでのワークショップ、ならびに3つの改定案を踏まえて、「ながいけの道」の全体の設計図を10月10日本番に向け提案します。

 

全体の設計図

n-1n-2n-3n-4n-5n-6n-7n-8n-9n-10n-11n-12

 

  

第3部の構想

2009年10月5日(月)

湿性植物の群生

ここでは開発以前の多摩の自然、特に長池の植生について焦点を当ててみたいと思います。長池公園の歴史を読み解いていくと、どうしてもこの公園の大きな特徴でもある「湿性植物」と「湧水池」とがどうしても外せません。つまり、「」がキーワードになるわけです。

この第3部の場所は湧水池である長池に隣接しています。この地理的要因を生かし、その長池から絶滅してしまった湿生植物などが池から入り口(築池)に向かって浮き出てくるように描かれ再生するというものです。(下図参照)

その主な湿生植物はスイレン、ヒルムシロ、カンガレイ、アキノウナギツカミ、ミズオトギリ、サワギキョウ、ジュンサイ、オモダカ、ウキヤガラ、ミズユキノシタなどが描かれる予定です。あと湿性自然林のハンノキも外せないモチーフとなります。(長池公園概要参照)

また、ハンノキ林の妖精と呼ばれる蝶、ミドリシジミ(ハンノキ林だけに生息)もリズミカルに描きたいと思います。

第3部

第3部の構想

水の流れを表すために全体がうねる曲線になっており、1つの波長が第2部との関連を考え20メートルと考えています。

波長=20メートル 左図: 実は第2部の構造を20メートルごとの波長にしています。

最初の20メートルで(長池側から)、湿性植物が徐々に道の下から浮上してくるように描かれ、次の20メートルでいきいきと繁茂します。そしてその植物たちが徐々に減少し(水が枯れていき)、いつしか水の流れが多摩丘陵の形へと変化していき、第2部「開発」につながるといった具合です。

ただ今1つだけ気になっていることがあります。

それは波長の長さが20メートルでいいのか、それとも10メートルのほうがいいのか?迷っています。

先日(10月3日)このことについてスタッフとともに現場で話しあい、このエリアの道が直線ではなく曲線であるために、20メートルのストロークだと(道の曲がり具合と重なり)そのうねりがあまり目だず、むしろ10メートル単位の方が強調される感がありました。

このことは本番当日で試していくほかありません。

 

イメージ図

第3部のイメージ1 第3部のイメージ2

 イメージ1: 長池に向かって

 イメージ2: ながいけの道入り口に向かって

 このエリアは長池から入り口に向かって緩やかな下りのスロープになっており、右に曲がり左に曲がると第2部が見えてきます。

イメージ1

イメージ2

 

 

湿性植物のステンシル

ヒルムシロ2アキノウナギツカミ群生

ヒルムシロ

アキノウナギツカミ

ハス、ジュンサイ、ヒルムシロ 

湿性植物は青の字で 他の植物のステンシルと区別するために、湿性植物のステンシルには青の字で名前を記入しました。

  

湿性植物を探しに

2009年10月4日(日)

アキノウナギツカミミズオトギリサワギキョウ2

アキノウナギツカミ 

ミズオトギリ 

サワギキョウ 

帰宅途中に、サワギキョウの花のことを思い出し作業小屋まで写真を撮りに行きました。

残念なことに花の盛りはもう過ぎていましたが、そこで偶然にも第3部のモチーフにあげている他の湿性植物(アキノウナギツカミとミズオトギリ)に出会えました。

  

10月3日(土) アートワークショップ

2009年10月3日(土)

今日のワークショップは雨のため中止といたしました。

午前中の雨がお昼頃に止んだのですが、会場の道が雨でぬれており止む終えませんでした。

(ちなみに今日は第3部「開発以前の多摩の自然」の制作を行う予定でした。)

どうもこの年の夏と初秋は雨が続くようです。どうやら今週も台風が来るとか来ないとか。。。本番の10日が晴れることをただただ祈るばかりです。

 

かいぼりの様子 左写真: 長池見附橋と姿池

私たちは今日の午後、長池公園のネイチャーイベントである“かいぼり”に参加しました。(詳しくはこちら

このかいぼりとは、姿池の水を抜いて池の底にたまった泥を搔いて清掃をしていくのですが、それと同時に魚や水生生物を捕獲していく体験型ワークショップです。

私も初めての参加でしたが、思ったよりもデッキブラシ等で簡単に泥を搔くことができ、参加していた子供たちも喜んでいました。

このイベントは年に数回あるらしく、ご興味のある方は是非参加してみてください!

 

さて、私たちはこのイベントの合間に第1部と第3部の旗の色をそれぞれ決めていきました。

第1部の「新しい里山文化のかたち」には黄色い旗、第3部の「開発以前の多摩の自然」には青色の旗。

それぞれの色にした理由は、第1部がおそらく子供たちがメインで参加するエリアなので黄色かなと。そして第3部は湿性植物がメインに描かれるので、水をイメージした青色かなと思いました。そして第2部も含めて、「赤・青・黄」の3原色になりますしね。

黄色、青色と一言で言っても各色にはたくさんの種類があります。

初めにB5サイズほどのカラーチャートの色紙を用いて、それぞれ候補の色を3~5種類選び、実際の現場にて照らし合わせながら決めていきました。(以下)

黄色の旗2 左図: 三種類の黄色から手前の色(おそらくカドミウムイエロー)を選びました。

青色の旗青色の旗2青色の旗3

道の奥が長池です。

手前の青色:明度は奥の色よりも高いが、彩度が低い。

奥の青色。手前の青色よりも明度は低いが、彩度が高い。そして周囲との対比の中で彩度が高い分目立ちました。 

そしてスタッフと話し合いながら、黄色は黄色らしい手前の色を選択。青色は奥の彩度の高い青色を選びました。

これからこれらの色をもとにスタッフの方が旗を制作してくれます。

本番ではどのような絵が見れるのでしょうか?楽しみです!  

 

アーティストによる第3改訂案

2009年10月2日(金)

第2部「開発」の図案を3パターン提出する。

  

1. ポジの図案

   ポジ

 

2. ネガの図案

   ネガ

 

3. ポジ+ネガの図案

   ポジ  ネガ=?

 

3パターンを提出した理由

    • もう少しいろいろな人の意見を取り入れてから決めていきたい。
    • ながいけの道の完成図案(全体)を考慮してから、この第2部の図案(部分)を決めていくことがベストのように思える。
    • つまり、もう少し具体的な第1部と第3部の図案との関連性(つながり)やバランスを考えながら進めていくべきだということ。 
    • また当初、多摩ニュータウンにおける「開発」のイメージ=「自然と人工との衝突が激しく描かれ、人工と開発への賛美と不安とが織り混ざっているイメージ」がリサーチを通して少しずつ私の中で具体化してきたこと。
    • 例えばそれは、“多摩ニュータウン開発の40年間を、多摩丘陵の自然を破壊し、人工の街を建ててきたという一面的な事実だけで捉えるべきなのだろうか?”という問いが生まれてきたためである。
    • ニュータウンのリサーチを進めていく中で、事実は決してその一面だけではなく、より複雑に多摩の自然と街と人の交わり方をゆっくりと織り混ぜていったように感じます。
    • では、その関係性を多摩ニュータウンの街並みの図案をベースに、土の表情と描かれる形によって表わすことはできないのだろうか?

   

制作工程

    • 第2部の80メートルを10メートル単位で分け、それぞれの単位に1グループ(2名)を割り当てる。 
    • 各グループは担当する10メートルの設計図、ブルーシート、ふるい、赤旗、割り箸、(麻糸)が手渡される。
    • 各グループは制作する道の脇に、距離の目印となる赤旗を5メートル間隔で立てていく。(1メートルごとに割り箸を立てていく)
    • 担当する道を制作しながら、隣のグループとの接点(つながり方)も話しあいながら進めていく。

 

(仮)設計図の例:

  26日の設計図(ポジ) 

   

9月26日(土) ワークショップを終えて

2009年10月1日(木)

 

ポジとネガを比較して:土の表情(テクスチャー)

前回(9月19日)と今日(9月26日)のものを比較して、私の中にある「開発」のイメージに近いものは今日のものでした。

その理由は大きく2つあり、1つ目は有機的な形に対する無機的な形、自然に対する人工の形が幾何学模様で対照的に描けている点。もう一つは土の表情(テクスチャー)が地面に対して無表情にピタッとはまっている点です。

それに対して前回のものは“まだ有機的な匂いが残っている”感じがします。

その原因はおそらく土で描かれるべき面が今回のように全て描かれてはおらず、形の外郭線だけ、しかもその内側に向かってグラデーションによって描かれているためだと思います。その結果、どこか“柔らかさ”“温かさ”が残ってしまっているように感じます。

では第2部を第2改訂案で提出した図案(ポジ)のネガで行くのか?

けれどポジの図案(グラデーションの表情)も正直捨てがたいです。

ではポジの図案で行くのか?

うーん、迷います。

それとも第3の案; ポジとネガを合わせた図案はできないだろうか?

この問いはまだまだ続きそうです。

9月19日

 9月26日 

AW16AW15

  

道具

シート

前回は近くのスーパーで購入したブルーシートを何も加工せずにそのまま使用しましたが、今回はより効率的にどのくらいの大きさのものがよいのか?確かめてみました。そこで任意にカットしたものと加工しないものを使って描いてみた結果、やはり加工した物の方が軽くて使いやすく、また描いた後にシートの上に残る土をバケツに戻すのに効率的だということが分かりました。

ブルーシート 左図: カットしたブルーシートの山

   

ふるい 

今回は始めに、かなり目の大きいふるい(下図の一番左のもの)を試してみました。結果から言うと、土がそのふるいから“さらさら”落ちるのではなく“ぼとぼと”と落ちてしまうといった感じです。そして地面に落ちた土の表情は、小さいだんごがいくつもあり、あまりそのテクスチャーが美しいとは言えませんでした。ですがこのことでどのくらいの目のものが適度なのか分かってきました。(個人的には目の大きさが2.5x2.5のものが使いやすいです。) 

ふるい

 右のふるいからNo1、2、3、4とし、目の大きさを計ってみる。(以下)

  
ふるい4ふるい3ふるい2ふるい1

No.4 目の大きさが3.5x4.5mm

No.3 目の大きさが2.5x2.5mm

No2. 目の大きさが2.5x2.5mm

No1. 目の大きさが2x2mm

 

時間と人員数

今日は私を含め人員が2名、2時間で約10メートルのものを描きました。

改めて第2部の80メートルを描くにあたって理想的な人数は16名だと思います。(もちろんその他に土を準備する人や第2部全体をまとめる人などを含めるともう少し必要です)

つまり80メートルを10メートル単位で分け、8つのグループを作ります。そして各グループに2名配置します。すると約2時間で完成することが可能になります。 

 

9月26日(土) アートワークショップ

2009年9月29日(火)

AW17 AW45 

この日も前回と同様にワークショップ日和でした!

今回は前回の反省もあり、より市民の方々に分かりやすくこのプロジェクトに入っていただくために以下の2点に留意しました。

 

    • 看板2枚(1つはこのプロジェクト全体を示すもの。もう1つは今日のワークショップ内容を示すもの)を立てかける。
    • 入り口付近で、今日のワークショップ(第2部)とは別に植物のステンシルを道の脇に並べ、今日のメインのものとは別に手軽にかつ体験的にワークショップを行える場を作る。

 

今日は先日と違い、園内にいる人の数が多かったように思えます。(前回はシルバーウィークの初日ということも影響があったのでしょうか?)

そして看板効果もあり、立ち止まって看板を見ていただいた人たちとプロジェクトについて定刻の1時間前からゆっくりとお話をすることができました。 

 

さて、今日のワークショップは引き続き第2部「開発」を行います。

今回のねらいは前回と違い、設計図のパターンがポジのものではなく、ネガのものを使用したことです。(下図参照)

そして全体の設計図から、任意の場所(20~30メートル地点)を選び、その設計図(ネガ)に沿って私を含め2名のスタッフで行いました。

 

ポジの設計図

26日の設計図(ポジ)

ネガの設計図

26日の設計図

 

工程: 

1AW20まず初めに、道の上の落ち葉を軽くほうきで掃き、今日のポイント(20~30メートル地点=入り口からだと100~110メートル地点)に5メートル間隔で赤旗を立てていきます。  
2AW22 

設計図に従って、ブルーシートを置き、土を振りかけていきます。 

3AW24 前回のポジの設計図とは違い、今回は直線のラインがメインです。 
4AW26 
5AW27 いったん離れて見てみます。周りの様々な要素(例えば植物の有機的な形や道の曲線など)と対比的な形がとても映えているように思えました。 
6AW30 今回は第2部の2回目ということもあり、少しずつ私の方も手際が良くなってきました。 
7AW37 上方から対象を見下ろしてみる。 
8AW43

今日も約2時間で10メートルのものが完成しました。

左: ながいけの道入り口から長池に向かって 

左下: 赤旗をとった状態。ながいけの道の入り口に向かって

9

AW44

 
  26日の設計図(縦)左図と設計図を照らし合わせてみる。
10AW45

最後に後片付けです。

ほうきで土を掃いても土が粘性質なので、少し跡が残ってしまいます。 

 

アーティストによる第2改訂案

2009年9月25日(金)

 

「ながいけの道」 全長=240メートル

 

      • 第1部 「新しい里山文化のかたち」 80メートル
      • 第2部 「開発」 80メートル
      • 第3部 「開発以前の多摩の自然」 80メートル

 

第2部 「開発」 (1965~2005)

 abcd
 

  • ながいけの道の中間地帯には、物語の分岐点ともいえる多摩ニュータウン開発を大胆な幾何学模様で描きます。
  • その幾何学模様は空から街を見下ろした地形図と重なり、多摩ニュータウンの基本概念となった「近隣住区理論」を暗示します。
  • そこには自然と人工との衝突が激しく描かれ、人工と開発への賛美と不安とが織り混ざっているイメージです。
  • 「開発」を象徴的に表すその無機的な形は、第1部と第3部の場所で描かれる自然の有機的な形と対をなします。
  • 第1部と第2部のつながり=人の手形(1971年の多摩市、諏訪・永山地区の第1次入居を意味する。)、カタクリの花(1979~82年にカタクリが別所谷から長池公園へ移植される事実を意味する。)
  • 第2部と第3部のつながり=削られた多摩丘陵の形が徐々に多摩ニュータウンの人工的な地形へと変化する。
  • ながいけの道全体が<疎・密・疎>の関係にあり、第2部は「密」にあたる。

 

   

9月19日(土) ワークショップを終えて

2009年9月24日(木)

ワークショップを終えてから、スタッフとともに簡単なフィードバックを自然館にて行いました。その話の中から第2部を描くにあたっての問題点や改善点などを下記にあげてみます。

  

設計図

今日は形の細かいところや曲線などは無視して、大きく描いてみることを心がけてみました。そこで思ったことは、やはり第2部を描くにあたって設計図があると描きやすかった点です。

そして10メートルまたは5メートル単位で道の脇に赤い旗などの目印があると距離感もつかめやすく描きやすかったと思います。またこの旗に関して、それぞれの部に色違いの旗を10メートル間隔で置いてみてはという意見もありました。例えば、第1部を黄色い旗、第2部を赤い旗、第3部を青い旗のように。

ただ1つだけ気になることがあります。それはこの日第2部を描いた人が私を含め実質3名ということで、もう少し市民の方から(また実際に土で絵を全く描いたことのない人から)設計図を見ながら描く点(また道具や他の点)に関しての様々な意見を聞いてみたいというのが本音です。きっと私には見えない盲点がたくさん存在しているような気がします。

 

道具

今回の道具は、7月のワークショップで用いたスチレンボードではなく、ブルーシートを使用しました。その選んだ主な理由は様々な幾何学形態を描くうえで、折り紙のように折り曲げて形を変えることができる柔軟な点です。(またコストが経済的ということもあります。)

また大きい形を描く場合、ふるいの目が大きいものの方が描きやすいこともわかりました。(小さい対象を描く場合は目の細かいもの?)

そして設計図に沿って下書きの線を捉えるのに今回は麻糸を用いましたが、スタッフからチョークのついた糸の道具があるということなので次回それで試してみたいと思います。

  

土の量

この「ながいけの道」の大きな構成は第1部、第2部、第3部の3つに区分されています。そしてその構成に大きなリズムを与えたいと考えています。

それは疎密の関係です。

つまり、この疎密の関係とは各エリアに描かれる対象の占める割合のことです。それはそのまま使用される土の量のことも意味します。

今現在、第1部から第3部に向かって<疎・密・疎>の順番で描きたいと考えています。そのため第2部の「密」を第1部と第3部の「疎」と比べたときに第2部全体の土の総量は他の2つと比べて多くなるわけです。

しかし今日実際に行ってみて、描かれる面のすべてに土を振りかけるとなると、かなりの量の土が必要です。そこで形の内側全部に土を振りかけなくても、輪郭だけを鋭く描き、形の内側に向かって徐々に土の量を減らしていく方法(グラデーション)でもいいのではないかと思っています。(下図)

AW7 

またさらにこの「土の量を減らすこと」に関して、例えば設計図に描かれている図(下図1)をポジと考えたとき、その逆のネガの図(下図2)ではどのように見えるのか?この方法だと土の量をぐっと減らすことが可能になります。ただしその逆にその「疎密の関係」が無くなってしまう恐れがあります。このことも次回(9月26日)に試してみたいと思います。

  

ポジ

 1

 ネガ

 2

  

時間と人員数

今日は私と公園スタッフの方たちの計3名で約7メートルを描きました。時間にして約1時間半ほどでした。

描き終えてから直感的にこの場所にはたくさん人が必要だと感じました。

(その描く人は設計図を見て計画的に描いていくため、どちらかといえば子供よりも大人がメインとなって描ける場所になってくるように感じています。)

例えば、この第2部を描く人のおよその数は、全長80メートルを10メートル単位で区切り、各区に2名(1人が設計図を見て指示を出す人、もう一人がその指示に従って描く人)の人員を配置したとしても、合計で16名必要かと思います。ですがこのように分担制作を行っていけば、今日と同じ時間内でも第2部の完成が見えてくると思います。

またこの話の延長で、「ながいけの道」すべてを描くにあたって、それぞれの3区分にリーダー(監督)が必要になってくると思います。

そうなるとこのプロジェクトに必要な人数は一体どのくらいになるのでしょうか?また時間はどのくらいかかるのでしょうか? 

 

9月19日(土) アートワークショップ

2009年9月21日(月)

この日は天候に恵まれワークショップ日和でした。

少し冷たい風が心地よく、秋の気配を肌で感じました。

また公園の道端には枯れ葉やドングリが落ち始め、作業小屋の近くには長池公園の代名詞であるサワギキョウが咲いていました。

 

この日のワークショップは先日雨のためにできなかった第2部の「開発」を以下のことを考慮しながら行ってみました。

 

    • 設計図をもとに描いてみる。(下図参照)
    • 道具は主にブルーシート、ふるい、麻糸を用いて描いてみる。
    • 10メートル単位で描いてみる。
    • 10メートルを描くのに土の量はどのくらい必要か?
    • 10メートルを描くのにどのくらいの時間がかかるのか?

AW33

  

1

AW4

 

まず初めに第1部と第2部の境から長池に向かって、順に赤旗を10メートルずつ立てて行きました。

そして次に設計図を見ながらおよその位置に麻糸を道の上に置き、それに沿ってブルーシートを置きます。

そしてそのキワに向かって、ふるいで土を落としていきます。 

 2AW6そっとシートを取ると、ふちが鋭くはっきりとしたものになりました。 
 3AW8そしてもう一方のふちも同様に土で描きます。 
 4AW11少し離れて対象を見てみると、しっかりとした形に仕上がっています。 
 5AW16少し調子が乗ってきたので、もうひとつ描いてみました。 
 6

AW22

今日は公園スタッフの方も参加して下さいました。

私から簡単にワークショップの説明し、同じ要領で描いていただきました。 

 7

AW23

スタッフの方たちはとても手際がよく、すいすいと描いていきます。 
 8AW27完成です! 

 

展開

2009年9月20日(日)

1. A3紙にコピーした基本計画図を、幅2cmでカットする。 

D7 D8

 

2. 幅が2cmだすると、実際のながいけの道の長さと幅がそれぞれ80mと3mなので、長さが約53cm必要。

   長さが足りなかったので、他のピースと組み合わせてみる。(それを3パターン作ってみる)

D11 D14

  

3. 組み合わせたものをさらに拡大(200倍)してみる。すると幅が倍の4cmになり、長さは106cmとなる。 

D16 D18

 

4. 3パターンから1つ選び、計画図の模様に沿って茶色の絵の具(アクリル絵の具)で着彩してみる。 

D20 

 

5. 完成 

abcd

 

多摩ニュータウンを空から見る?

2009年9月19日(土)

Q. 第2部 「開発」 をどのように表現するのか?また描くのか? 

  

第2部の多摩ニュータウン開発を表現する上で、その歴史を調べていくと(また長池公園の歴史と照らし合わせながら進めていくと)、とても興味深いことが少しずつ分かってきました。

(多摩ニュータウンの歴史については、長池公園の歴史と合わせて後ほど詳しくお話ししたいと思います。)

例えばキーワードとなる言葉として、高度経済成長、都市のスプロール化現象、国内最大級のニュータウン、近隣住区理論、長池の旱魃(1967年)、カタクリの移植(1979~82年)などなど。

 

そして頭の中にあるイメージを紙の上に落してみました。(第2部「開発」の構想メモ参照のこと)

すると「開発」を象徴する幾何学形態が徐々に多摩ニュータウンの街並みを空から見下ろした図のように思えてきました。

「近隣住区理論」のかたちを喚起するような図柄。。。

 

ちょうど私の手元に「TAMA NEW TOWN SINCE 1965」(独立行政法人 都市再生機構)という本がありました。

TAMA NEW TOWN SINCE 1965

 

この本のページを進めていくと、多摩ニュータウンの歴史年譜から始まり、概要、計画、基盤、住宅、生活、活動の大きな項目で分かれています。

そして最後のページにニュータウンの全景(図と写真)がありました。

TAMA NEW TOWN SINCE 1965(2)

 左図: ページをめくると、多摩ニュータウンの歴史が年表で表わされています。

 左下: 多摩ニュータウンの全域衛星写真(平成17年)

 右下: 多摩ニュータウンの衛星写真を見開くと、そこにはニュータウンの基本計画図が色別で表わされています。

TAMA NEW TOWN SINCE 1965(4)TAMA NEW TOWN SINCE 1965(5) 

  

多摩ニュータウンの全景をデジカメで(再)撮ってみました。 まるで鳥になった気分のように!

t-map(6)t-map(10)t-map(9)
t-mapt-map(2)t-map(5)

この図を見て思うこと; 

ここから第2部のアイデアを展開できないだろうか? 

 

実験: 

  1. 多摩ニュータウンの基本計画図をA3紙に拡大コピーする。
  2. その上にA4紙を2枚あて、道に見立てる。
  3. いろいろな場所にあてるとその図柄が異なっていて面白い。

D1 D2 

D4 D5 D6

   

第2部「開発」の構想メモ

2009年9月17日(木)

第2部

2-1 

  

9月12日(土) 計測

2009年9月16日(水)

この日の天気はあいにくの雨でした。

残念ながら私たちはこの日のアートワークショップを中止といたしましたが、何もしないで帰るにも帰れません!

そこで少し雨がぱらつく中、私たちは第1改訂案をもとに「ながいけの道」のおよその3区分を定めてみました。

 

私は改訂案の中で300メートルのながいけの道を大きく100メートルずつに分けると言いましたが、実際に歩いてみないと正直わかりません。

なぜなら私たちはまだ地理的要因をこの改訂案に考慮していないからです。

その地理的要因とは、道の周りの変化する草木であったり、長池に向かって道の左手に流れる小川(長池~築池)であったり、また実際のながいけの道は直線の道ではなく、曲線が混ざり、長池に向かって少しのぼりのスロープとなっている要因などなど。

結果、それらの要因と私がイメージする絵柄とが一致するポイント、例えば「あっ、この辺りから第1部から第2部に変わるポイントかな?」というところが決して入り口から100メートルだとは限らないということです。

またこの計測の中で予想外のことが明らかになりました。

 

    1. まず初めに入り口から長池に向かって歩き、私の任意で「この辺りかな」と思うポイントに赤旗を立てていきました。第1ポイント(ながいけの道の入り口)、第2ポイント(第1部と第2部の境)、第3ポイント(第2部と第3部の境)、第4ポイント(長池の正面)
    2. 次に10メートルの麻糸を用意し、その3区分を計測。
    3. すると、それぞれの区分がおよそ80メートルということがわかりました。
    4. つまり、ながいけの道の全長は多少の誤差はあれ、およそ240メートルということが判明しました。(ちなみに道幅は3メートルです。)  

計測図0

第1ポイント

ながいけの道入り口 

第1ポイント

ながいけの道の入り口を入ってすぐのところに水飲み場があります。

この辺りをスタート地点としたいと思います。 

第2ポイント

(第1部と第2部の境) 

第2ポイント

この辺りから道が少し右へ曲がり始めます。

そして体感的にのぼりのスロープを感じ始めます。 

第3ポイント

(第2部と第3部の境) 

第3ポイント

第2ポイントを過ぎてつかの間の直線を歩くと、今度は左に曲がるポイントが見えます。

そのちょうど手前ぐらいを第3ポイントとしたいと思います。 

第4ポイント

(長池正面) 

第4ポイント(2)

私たちは長池の正面まで来て第4ポイントの赤旗を立てた後に、

今度は入り口に向かって、10メートルの麻糸で道の長さを測り始めました。 

  

アートワークショップの内容

2009年9月11日(金)

9月のアートワークショップ全体の大まかな流れを、第1部の「新しい里山文化のかたち」からはじまり、第3部の「開発以前の多摩の自然」へと順次行っていきたいと思います。 

但し、第1部の内容は7月のアートワークショップと酷似してくるため、第1回は第1部と第2部のつながりを意識した上で、第2部から始めていきたいと思います。

 

第1回 9月12日(土)

  • 第1改訂案をもとに、ながいけの道のおよその3区分を定める。
  • 第2部 「開発」 のワークショップ
  • 「開発」を象徴する幾何学模様を、主にシートを用いて描いてみる。

       

第2回 9月19日(土)

  • 第2部 「開発」 の再ワークショップ
  • 前回(9月12日)の改善点をもとに、もう一度描いてみる。

  

第3回 9月26日(土)

  • 第3部 「開発以前の多摩の自然」のワークショップ
  • 湿性植物と水の流れを描いてみる。
  • そして上記のモチーフとハンノキをどのように組み合わすことができるのか? 

 

第4回 10月3日(土)

  • 第3部 「開発以前の多摩の自然」 再ワークショップ
  • 第3回(9月26日)の改善点をもとに、もう一度描いてみる。

  

注: この内容はあくまでもたたき台ですので、第1回以降のワークショップ内容が変更される場合がございます。

  

10月10日の本番に向けて

2009年9月7日(月)

2009年10月10日(土)の本番に向けて、私たちは4回のアートワークショップ並びにプロデュースワークショップを行うこととなりました。

  

日時: 2009年9月12日(土)、19日(土)、26日(土)、10月3日(土) 

 

アートワークショップ 13:00~15:00

プロデュースワークショップ 15:00~16:00

 

集合場所: 長池公園 ながいけの道

汚れてもよい服装

予約: 不要 どなたでもご参加できます。

 

9月のアートワークショップは、アーティストの私と市民プロデューサーの安丸尚登さん(東京工業大学大学院社会理工学研究科 社会工学専攻 在籍)がメインとなって行っております。

もちろんこの「ながいけの道」は参加型アートですので、どなたでも自由に参加できます。(参加無料です)

そして皆さんのご意見やご感想を教えてください。

皆さんの一人ひとりのご意見やアイデアを、10月10日の公開制作に反映させてみせます。

 

アーティストによる第1改訂案

2009年9月5日(土)

ここでは7月のワークショップの改善点、並びにそこでの市民の方々のご意見を新たに導入し、この「ながいけの道」の第1改訂案を発表したいと思います。

 

  • ながいけの道のストーリー 

   「長池公園の歴史」

  • 構成

   第1部 「新しい里山文化のかたち」

   第2部 「開発」 

   第3部 「開発以前の多摩の自然」

 

このながいけの道に描かれるストーリーをスタッフと一緒に考えたとき、2つの物語があげられました。

1つは長池公園を含む多摩ニュータウンにおける開発の歴史。そしてもう1つはこの長池公園にまつわる長池伝説のお話し。(長池伝説の詳細はこちらをご覧ください)

今回私は前者の「開発の歴史」を描きたいと思いました。

その物語の構成はこのようになっています。

 

全長300メートルのながいけの道を大きく3つ(約100メートルごと)に区分けします。(下図を参照)入り口から奥の長池に向かって第1部「新しい里山文化のかたち」、第2部「開発」、第3部「開発以前の多摩の自然」とします。つまり、ながいけの道がある時間軸となり、私たちは入り口から長池に向かってこの道を歩くと、この公園の現在から過去へと徐々にタイムスリップしていくわけです。

 

ながいけの道の見取り図0

 

  • 第1部 「新しい里山文化の形」

第1部は主に子供たちが自由に描くことができるエリアにしたいと思います。7月のワークショップを振り返り、この300メートルのどこかに子供たちが描けるエリアがあってもよいのではないか?という意見が寄せられました。その意見を是非この第1部で実現したいと思います。ここでのイメージはこの7月に行われたワークショップの光景と酷似してくるかと思われます。

 

  • 第2部 「開発」

ながいけの道の中間地帯には、物語の分岐点ともいえる多摩ニュータウン開発を大胆な幾何学模様で描きたいと思います。それは第1部の場所で描かれる有機的な植生の形とは反対の無機的な形が抽象的に描かれています。そこには自然と人工との衝突が激しく描かれ、人工と開発への賛美と不安とが織り混ざっているイメージです。

  

  • 第3部 「開発以前の多摩の自然」

ここでは開発以前の多摩の自然、特に長池の植生について焦点を当ててみたいと思います。長池公園の歴史を読み解いていくと、どうしてもこの公園の大きな特徴でもある「湿性植物」と「湧水池」とがどうしても外せません。つまり、「」がキーワードになるわけです。

この第3部の場所は湧水池である長池に隣接しています。この地理的要因を生かし、その長池から絶滅してしまった湿生植物などが池から入り口(築池)に向かって浮き出てくるように描かれ再生するというものです。

その主な湿生植物はスイレン、ヒルムシロ、カンガレイ、アキノウナギツカミ、ミズオトギリ、サワギキョウ、ジュンサイ、オモダカ、ウキヤガラ、ミズユキノシタなどが描かれる予定です。あと湿性自然林のハンノキも外せないモチーフとなります。(長池公園概要参照)

 

image2
image1
  

以上の流れ(第1部~第3部)に沿って歩くと、この物語のゴールは必然的に長池になるわけです。しかし私はこの長池がゴールになるのではなく、あくまでも折り返し地点にすぎないと考えています。つまり、私たちのゴールは別にあると考えています。

ではそのゴールとは何か? 

私が今考えている「ながいけの道」の歩く工程は、道の入り口から長池へと向かい、その湧水池で折り返し、また道の入口へと戻ってくるというものです。つまり、私たちは“現在から過去へとさかのぼり、また過去から現在へと戻ってくる、そして未来へと向かっていく”というものです。

つまりゴールとは未来のことです。

そしてここでいう未来とは、第1部の場所で描いている子供たちに未来を、また里山の文化を託すという意味が込められています。

子供たちがこれからの新しい里山文化の形をこの場所から発信してくれることを願って。

 

 


Powered by Plone CMS, the Open Source Content Management System

This site conforms to the following standards: