Personal tools
You are here: Home 運営管理 特定非営利活動法人アート多摩 設立趣旨書
Document Actions

特定非営利活動法人アート多摩 設立趣旨書

by Mototaka Nakamura last modified 2009-01-04 08:59

NPO法人アート多摩 設立趣旨書

 近年、まちづくり・環境整備事業や社会福祉事業において、様々な手法で芸術が取り入れられるようになりました。しかし現状では芸術は十分活用されてはいません。

 芸術は作品という形でのみ存在し、自律的な価値をもつものであると、一般的には考えられています。しかし、芸術は「体験」であり、それを体験する者は、ただ受け手であるだけではなく、同時に芸術体験という価値を創造する担い手でもある、という相互性も持っています。芸術の価値を社会的側面からみると、自律性より相互性の方が重要です。しかし、まちづくり・環境整備事業、社会福祉事業においてはこれまでのところ「芸術の相互性重視」という観点が欠けています。そのため、事業の多くはモニュメントとしての芸術作品の設置や環境デザインの一方的な押し付けが強く、芸術は美観のためだけに用いられています。

 美化のためのデザインや、公共スペースへの作品の設置だけが芸術の活用方法ではありません。芸術は、まちづくり・環境整備事業、社会福祉事業に一般市民の参加を容易にするための手法に用いられたり、市民に利益が還元されるような方法で活用されなくてはなりません。芸術は、市民生活の中に生き、地域社会の振興と市民一人一人の自己実現に貢献してこそ意味のあるものです。

私たちは、「芸術の相互性重視」という観点に立ち、以下のような活動をします。

  • まちづくり・環境整備事業・社会福祉事業への参画

 これらの事業において、芸術が地域社会の振興に役立ち、また市民一人一人が芸術を「体験」享受できるよう、その活用方法に関する調査・研究を行います。その成果を基に自治体等に提言、企画を提供し、自治体との協働というかたちで事業に参画します。また、これらの事業において、環境デザインやモニュメントの設置が計画される場合は、市民の意見をより良くそれに反映させるよう、市民と自治体とを結ぶ提言活動等をします。

  • 一般市民を対象とした芸術の普及活動

 一般市民が芸術の担い手として社会活動に参加し、それを通して各人が自己実現を達成できるような、市民参加型の交流事業等を企画・立案・実施します。

  • 医療施設・社会福祉施設の療養環境向上のための活動

 医療施設・社会福祉施設の療養環境向上のためには、施設の美化だけではなく、従事者の精神的なゆとりも必要と考え、従事者のメンタルヘルスケアを目的としたアートプログラムを実施します。また、療養者や入居者が芸術に親しみ、より良い療養生活が送れるよう、療養者や入居者を対象としたアートプログラムも実施します。

  • これらの調査・研究・実践により得たノウハウを広く社会に還元するため、ホームページを作成するとともに、ワークショップ・講習会・シンポジウム等を実施します。

 社会事業において、芸術が有効に活用され、市民一人一人の自己実現が達成されれば、それは個人の利益にとどまるものではなく、地域社会全体の発展へとつながります。私たちは、環境整備事業や社会福祉事業において、芸術をその手法として最大限に生かし、地域社会の振興と、一般市民の自己実現に貢献するために、自治体や地域内の他団体との協働をもとに活動を行います。そして、その活動が高い信頼性を持ち、より公益的、継続的に行われることを可能にするために、特定非営利活動法人アート多摩を設立します。

平成16年11月6日
設立代表者 中村弘子


Powered by Plone CMS, the Open Source Content Management System

This site conforms to the following standards: